イベント情報
JANICワーキンググループ「持続可能な開発資金枠組み達成に向けた市民社会ネットワーク(略称:JFFネットワーク)」では、「世界経済・「仕事」・開発資金・債務と市民社会 〜世銀・IMFバンコク総会(2026年10月開催)に向けて〜」と題したセミナーを、対面・オンラインのハイブリッド形式で開催します。
日時:2026年2月9日(月)10:00-12:00
場所:航空会館ビジネスフォーラム 会議室501号室 (https://kokubiz-forum.jp/access/)
(オンライン配信あり)
登壇:
稲場 雅紀/アフリカ日本協議会 共同代表、国際保健ディレクター
柴田 哲子/ワールド・ビジョン・ジャパン シニア・アドボカシー・アドバイザー
堀内 葵/国際協力NGOセンター シニアアドボカシーオフィサー
高見 博/世界銀行 駐日特別代表
ほか
趣旨:
米トランプ政権による関税措置や多国間主義の軽視、地域紛争の継続など、世界経済は不安定な状況に置かれています。2025年10月に発表されたIMFによる「世界経済見通し(World Economic Outlook」では、「不確実性の長期化や、保護主義の拡大、労働供給のショックは成長を阻害しかねない。財政の脆弱性、金融市場の調整が起こる可能性、そして制度の弱体化は安定性を脅かす恐れがある」と指摘しています。
国際通貨の安定や開発途上国の社会開発について議論する世界銀行およびIMFの総会は、春と秋の2回、それぞれの機関の本部があるワシントンDCで開催されています。2025年10月に開催された年次総会では、「仕事」を主要なテーマとし、気候変動や国際保健、債務、国際財政構造など多様なテーマが議論されました。また、年次総会は3年に1回、ワシントンDC以外で開催され、2026年10月にはタイ・バンコクが会場となります。アジアの市民社会にとっては両機関へのエンゲージメントを強化する機会となり、特に、世界銀行への出資比率第2位である日本の市民社会にとっては、開発資金・国際財政構造・債務などの重要な課題について議論を深める絶好の機会といえます。社会開発分野については、例えば保健分野で、2030年までにさらに15億人に保健サービスを届けるという「ヘルス・ワークス」イニシアティブが発表されています。
一方、債務枠組みについては、事実上、G20が主な議論の場となりつつあります。南アフリカ共和国が議長国を務めた2025年のG20サミットは、「連帯・平等・持続可能性」を主要テーマとし、グローバル不平等への対策について独立専門家臨時委員会の報告書が発表されたほか、首脳会合において、債務持続可能性に配慮した開発の必要性が議論されました。債務再編に関するG20共通枠組みについては市民社会から繰り返し改善提案が寄せられていますが、短期間では実現しそうにありません。2026年のG20サミットはアメリカ政府が議長国を務め、経済成長と規制の撤廃、エネルギー供給チェーン、イノベーションなどが主要な議題となります。トランプ政権のもとで行われる2026年G20サミットで、世界経済の安定につながる合意を達成できるのかどうかが注目されます。また、世銀・IMFやOECD、パリ・クラブといった、先進国主導の世界経済ガバナンス枠組に対して、国連総会をベースに「国際租税協力枠組条約」や債務・開発資金に関する枠組条約を制定しようというグローバルサウスや市民社会の動きについても認識を深める必要があるでしょう。
今回のJFFネットワーク主催セミナーでは、2025年10月にワシントンDCで開催された世界銀行・IMF年次総会での主要な議論や、南アフリカG20サミットの結果および市民社会の活動について紹介しつつ、2026年10月の世界銀行・IMFバンコク総会に向けて、日本の市民社会としてどのような働きかけをすべきなのかを、参加者の皆様と一緒に考えます。
■申込:https://forms.gle/AkQCK3c1mq3dAD1L6
■申込締切:2026年2月5日(木)
■主催:JANICワーキンググループ「持続可能な開発資金枠組み達成に向けた市民社会ネットワーク(JFFネットワーク)」
(参考)
【開催報告】持続可能な開発・気候資金枠組みにむけた日本の役割~市民社会ネットワークづくりのためのキックオフ会合~
https://www.janic.org/thinklobby/popular/5419/
【12/19開催】第2回持続可能な開発資金枠組み達成に向けた市民社会ネットワーク会合
https://www.janic.org/thinklobby/investigation/4342/